セカイノカタチ

世界のカタチを探求するブログ。関数型言語に興味があり、HaskellやScalaを勉強中。最近はカメラの話題も多め

セカイノカタチ

魂に頼らない生き方

魂とは何でしょうか?生命とは?私達の存在にはどういう意味があるのでしょうか? 生命とは、「生物と無生物のあいだ」の定義を借りると「動的平衡状態」です。 qtamaki.hatenablog.com つまり、ある一時期、外部から構成要素を取り込み、排出する。この行動…

2018年の抱負 全弾撃ち尽くす

あけましておめでとうございます。 毎年、年の始に一年の抱負を立てるのですが、今年は「全弾撃ち尽くす」にしました。 本当は、語呂が良い四文字熟語とかが良いかと思ったのですが、イマイチしっくりするものがなくて、語呂が悪いし、何言ってるかわからな…

私たちの「脳」も体積・密度の制約を受けている

qtamaki.hatenablog.com 以前に、情報は必ず密度を持つというエントリーを書いたのですが、更にいうと、私たちの「脳」、つまり、精神や記憶に関しても、同じ制約から逃れることはできません。 私たちの脳が、物理現象から完全に切り離された、精神世界だけ…

人を構成するもの

人は、そして人の心は、何から出来ているのでしょうか? 人をいうものは、独立して行動する複雑な生命体ですが、それを構成するものを全て挙げることは難しくはありません。 両親 母体(点滴、輸血、臓器移植) 食べ物・飲み物 代謝 五感(聴覚, 嗅覚, 味覚, 触…

「生物と無生物のあいだ」なんてなかった(読書感想文)

さて、読書感想文です。 なんとなく買ってみたこの本、面白かったです。 生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)作者: 福岡伸一出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/05/18メディア: 新書購入: 56人 クリック: 1,487回この商品を含むブログ (1111件) を見る …

仏教思想のゼロポイントを読んだ(読書感想文)

仏教思想のゼロポイント―「悟り」とは何か―作者: 魚川祐司出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2015/10/16メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る さて、この本は、有り体に言えば、仏教(特に初期仏教)の基本構造について述べてる本で、開教当初の仏教が…

ネガティブリスクとポジティブリスク

www.asahi.com この世の選択肢というのは、常に2つのリスクにさらされています。 近年、僕が難しい問題だと感じているのは、「痴漢冤罪」のリスクです。 皆さん御存知の通り、「痴漢」というのは卑劣な犯罪行為です。これに対しては、断固たる措置をとる必…

仏教徒にはならないよ!

qtamaki.hatenablog.com こういうエントリーですので、「お、タマニチェンコはついに仏教徒になるのか?」と思われる方も多いかもしれません。 一応書いておきますと、僕自身の目的はあくまで「セカイノカタチの探求」にあります。 また、以前のエントリーで…

正義なんて存在しない理由("これからの「正義」の話をしよう"読書感想文)

これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学作者: マイケル・サンデル,Michael J. Sandel,鬼澤忍出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2010/05/22メディア: 単行本購入: 483人 クリック: 15,840回この商品を含むブログ (582件) を見る 読書感…

情報には質量があり密度がある

qtamaki.hatenablog.com さて、こちらのエントリーでチラッと触れましたが、「情報」とはそれ自体がエネルギーを持つ「物理現象」です。 上記エントリーは長いので、一言でおさらいすると、「情報はエネルギーを持ち、物理現象と区別がつかない。2つは同じ…

矛盾を受け入れる

世の中は、矛盾や齟齬、ダブルスタンダードといった事象で満ちています。 今日言いたいことを一言で言うと、「矛盾に目くじらを立てるのをやめるとハッピーになれるよ!」です。 それでは行ってみたいと思います。 矛盾とは何か? そもそも矛盾とは何でしょ…

二元論やカテゴライズではなく正規分布で考えてみる

世の中には、善か悪か、右か左か、きのこかたけのこか、など、物事を2つに分けたり、幾つかの型に分類して考えるという事が日常的に行われています。 時には、各陣営に別れて侃々諤々の議論が展開されるわけですが、各個人の状況を見てみると、それぞれ考え…

日本の少子化って淘汰圧による自然な人口減なのでは?

さて、最近ふと思ったのですが、現在日本が置かれている状況は、自由恋愛が市民権を得て社会に浸透したことにより、それまでの「不自由な」恋愛制度によって増えた個体が、適者生存の淘汰圧に晒されて個体数を減らしていっている過程なのではないでしょうか…

世界は因果に満ちている

因果応報といいますが、世界は因果に満ちています。 原因があって結果があるというのは当然のことなのですが、それが自分とどのように関係するか、ということについて考えるのは、興味深いことだと思います。 因果というと、何か個別の事柄、例えば「家の周…

「哲学者のハイ」について

悩み多きお年頃 今から20年ぐらい前のことです。 僕が、高校生ぐらいのときです。思春期にありがちな問題として、親との衝突があり、悶々と悩む日々が続いていました。 その頃僕は、家族のことや進路のことなどで非常に追い詰められていて、色々なことを考…

輪廻はIOモナドだった。またはIOモナドは輪廻だった

みなさん、輪廻してますか? 「輪廻とはなんなのでしょうか?」という話題にも興味があるのですが、それは今回は置いといて、この話は完全にネタです。^^; まず、輪廻と一口に言っても、仏教だけの用語ではなく、インド方面に広く浸透している考え方なので、…

仏教の宗教としての矛盾について

宗教にとって信仰というのは大切なことだと思いますが、仏教において「信仰」というのは、特殊な立場にあります。 何故ならば、仏教において僧たちは「執着」を捨てて涅槃に至ることを目指しますが、信仰というのは執着そのものです。 特に、神や(超常者とし…

時間×光速による「認知の球」

光速というのは、「速度の限界」という理解をしていると思いますが、正しくありません。 光速というのは、「情報伝達の限界」を表して言います。 qtamaki.hatenablog.com こちらでも書きましたが、「情報=物理現象」ですので、物理現象の伝達の限界でもあり…

物語には理由が必要である

qtamaki.hatenablog.com 批判を浴びています。^^; 映画館でスマホを使用したこと、およびツイッター投稿したことに関しましては、完全に僕の落ち度で申し開きの余地もないので、今後二度としない(ちなみに過去にもしたことないです)ことを誓うとともに、反省…

時間は繰り返さずただ流れるだけなんだよ

時計の針はぐるぐる回り、地球もぐるぐる回ります。 地球の周りでは月がぐるぐると周回軌道を描き、地球も太陽の周りを周回しています。 日は沈み、また昇る。死と再生のループ。悠久の時を無限に繰り返す、日常の光景です。 人の脳というのは、物事を観察し…

この宇宙は光速の檻でできている

togetter.com 格闘ゲーマーが光速の遅さに気づいたようですが、この現代においては「光速」というのがあまりに遅すぎて、各所で問題が起きています。 まず、世界規模での話をすると、東京⇔ニューヨーク間が、直線で約1万キロメートルあります。 光速が約30万…

あなたの代わりはいくらもいないよ

anond.hatelabo.jp 「俺(おまえ・君・あなた)が居なくなっても代わりはいくらでもいるよ。会社は回っていくんだよ」 この言説が、とても嫌いです。 そりゃ、世の中には「誰がやっても同じ」仕事が山ほどありますし、「同じ結果が出る」という均一性に価値の…

いま起こっているのは日本型社会主義の崩壊だ

日本型社会主義 - Wikipedia ソニー、サンヨー、シャープ、松下、東芝、 ブラック企業、過労、鬱、先進国で最も低い生産性、 少子高齢化、待機児童、地方創生、一億総活躍時代、 年金問題、財政問題、憲法改正。 日本は、「世界で最も成功した社会主義国」と…

ブッダは誰も救わない。君が勝手に助かるだけだよ

昨日は、土門拳記念館に行きました。 そこには、非常に美しく芸術性の高い仏像の写真が何点か展示されていました。どれも、畳一畳分以上の大写しにされた写真で、確かな技術で撮影されたそれは、細部まで高精細に描写されており、ライティングや構図も恐らく…

AIで仕事がなくなっちゃう!という誤解の誤解

d.hatena.ne.jp id:shi3z さんの日記は毎度面白いです(そしてタイトルの通り長い)。 触発されて、感想と日々感じていることを書きます。 AI化で無くなる仕事は、定型的な仕事なので、クリエイティブな仕事は残ります。 そのため、つまらない仕事はロボットに…

短期的な集中力と長期的な集中力

集中力には、2つの種類があります。 短期的な集中力と、長期的な集中力です。 通常「集中力」というと短期的なものを指して、本を読むとかブログを書くとかプログラミングするとか、せいぜい数時間程度の短期的な作業を行うために集中する力を指します。 そ…

大きな人生と小さな人生

あなたの夢はなんですか? この質問に答えられる人は、実は、そんなに多くありません。ほとんどいないと言っても良いくらいです。 夢を見ることや夢をかなえるために努力するというのは、自分の人生をどう生きるのか?という疑問に対しての取り組み方の問題…

存在の相対性とシュレーディンガーの猫

qtamaki.hatenablog.com 前回に引き続き、マクスウェルの悪魔と熱エントロピーの話です。 前回は、熱エントロピーの増減と情報の関係についてと、情報が一点に集約する未来について書きました。 今回は、世界は何によって構成されており、私たちの存在の本質…

情報の特異点とマクスウェルの悪魔

news.mynavi.jp こちらの記事ですが、もう6年前になってしまいました。 この話を元にした仮説を何らかの形で文章にしたいと思いながら、ズルズルと時間が経ってしまいました。 マクスウェルの悪魔とは きっかけとなった、マクスウェルの悪魔ですが、Wikiによ…

読書感想文「ADHDでよかった」を読んで

ADHDでよかった (新潮新書)作者: 立入勝義出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2017/01/13メディア: 新書この商品を含むブログを見る 知り合いの書いた本が出版されましたので、応援の意味も込めてさっそく買って読んでみました。 ADHDというのは、Attention Def…