セカイノカタチ

世界のカタチを探求するブログ。関数型言語に興味があり、HaskellやScalaを勉強中。最近はカメラの話題も多め

考察

欲と義によるブッダの教えの再定義

欲とは、自己のために行う行為。 義とは、誰かのために行う行為。 自分以外の誰かに対しての奉仕、貢献、献身によって、欲は義に昇華する。 欲によって得られる満足は、低次の満足で、すぐに慣れてしまうため、十分に心を満たすことができない。そのため、欲…

初期仏教に興味を持ったのでブッダの本を読んでいた(読書感想文)

最近、ブッダの本を読んでいました。 きっかけは、この本です。 図解 ブッダの教え (歴史がおもしろいシリーズ!)作者: 田上太秀出版社/メーカー: 西東社発売日: 2010/06/10メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (2件) を見る Kindleのセール…

大義と信念

信念は大義から生まれる。 人は、大義を掲げ、信念をいだく。 自己の低次な欲求を満たすことを大義とは言わない。 大義とは、利他である。 利他は、友愛と博愛から来る。 根底には、群れがある。 人は、群れで暮らす生き物であり、根本には本能がある。 家族…

「諦めなければ夢は叶う」

「諦めなければ夢は叶う」という大きな誤解にまつわる論理構造を整理し図解しました。よろしくご査収下さい。 pic.twitter.com/Ua2TdlnHlN— Mαs Kot the Hedgehog (@maskot1977) 2016年8月18日 中々示唆に富んだツイートなので、思うところを書きます。 「諦…

タナトフォビア(死恐怖症)

最近、死ぬことばかり書いていて気が滅入りますが、死について考えてばかりいると、死恐怖症になります。 僕が、タナトフォビアについて知ったのは貴志祐介の「天使の囀り」という小説からなのですが、この小説、タナトフォビア以外にも色々衝撃的な内容なの…

銀河宇宙オデッセイと死

anond.hatelabo.jp こんな増田が話題ですね。 qtamaki.hatenablog.com ちょっと前に、死の受け入れについて書いたのですが、関連して僕が死について考えるきっかけになった出来事について書きたいと思います。 銀河宇宙オデッセイ ある時、NHKで銀河宇宙オデ…

人は自分の死を受け入れられるのか?

僕は、死後の世界は無いと考えています。 人は、死んだらそれきりです。 無から生まれ、無に帰るのです。 神様の威厳 こう言うと、唯物論的で神を信じないように聞こえるかもしれませんが、神は存在すると思っています。 「神は存在するが、あまりに偉大すぎ…

プログラミングとは、世界の複雑さを難しさに変換する作業だ

プログラミングとは、世界の複雑さを難しさに変換する作業だ。 人月の神話によれば、ソフトウェアの複雑さは付帯的事項ではなく、本質的だという。 世の中は、複雑にできている。 膨大なデータとルールが存在し、リアルタイムに互いに相関しながら変化し続け…

自己実現とはエゴだ

自己実現という言葉は、どう解釈し誤魔化しても、本質的には本人のエゴだ。 大きな自我。 承認欲求。影響力。権力。富。 そして、大きな責任。 エゴは、どこまで行ってもエゴだ。これを相殺し、平衡を取るためには、社会に対して責任を持ち、エゴと同じ大き…

システムの発注者は自分に必要なシステムを自分で知らない

システム開発系のエントリーでちょいちょい言及していますが、自分が欲しいと思うものが、本当に必要だったものとは限らないと言う話です。 もうちょっと、強く言うと、コンピュータによるシステムは、「作ってみて」「改良」しないと、本当に必要なものを知…

ニワトリと世界の貧困とフリンジの問題

www.gizmodo.jp ちょっと前ですが、こんな話題がありました。 2ドルあれば、ニワトリを飼って、最貧生活よりは、ちょっとだけ豊かな生活を送れるようになる。と言うのが主旨の記事です。 凄く良いことを言っていて、単純に物資を配るよりも長く食料を提供し…

日本がウォーターフォールを脱却できないのは予算取りのせい

simplearchitect.hatenablog.com なんか、SIっぽい話題が多いですね。 アジャイルの時にも書きましたが、日本でユーザー企業が、SI案件を発注するまでの間には、「予算取り」という工程が欠かせません。 元記事では、主に開発者サイドにフォーカスしてウォー…

アジャイルは死んだのか?

www.infoq.com 死んだというか、死んでないと思いますけど、よく耳にするのはこんな感じでしょうか。 パターン1 元々向いてない分野に無理やり導入しようとした パターン2 聞きかじった程度の上司が始めてドキュメントを無くしただけで後は何も変わらず状況…

もういっそのこと政治家は人工知能に置き換えたほうが幸せじゃない?

hbol.jp 記事は、なんとなく時事ネタっぽいのを貼ってみただけです。 中身は見ていません。 マニフェストとポジションによる選挙を突き詰めていった時、人間が為政するより、コンピュータのアルゴリズムにしたがって判断をしたほうがいいんじゃないかという…

年寄りの朝が早いのは単に睡眠時間が短くなったわけじゃない

自分の身に起きた変化 最近、睡眠時間が短くなりました。 10時間寝るっていうのはもう何年も無くて、8時間でも月に一度あるかないか。 普段は5時間ぐらいの睡眠時間で過ごしていて、それで健康ならいいのですが、昼になると眠くなるし、集中力が落ちている気…

進化論とiPhone

synodos.jp 進化論の記事を読んだので思うところを書きます。 この記事の感想ではないです。 個体の成長は関係ない まず、進化論ですが「種」の進化についての言及なので、個別の成長については言及していないです。 そのため、社会に適用して「努力して生き…

PDCAサイクルよりDCAPサイクルが良い

PDCAサイクル - Wikipedia PDCAサイクルという言葉が、ビジネスに定着しているようですが、昔はPDCと言っていた気がします(もっと昔はPlan-do-seeって言ってた)。 いつの間にかAが追加され、PDCは絶滅してしまったようです。 PDCAのAに違和感を覚える人もチ…

浅いタスク切り替えと深いタスク切り替え

私たちは、日常的に様々な仕事を切り替えながらこなしています。 資料作成中に電話に出たり、色々な種類にミーティングに出たりしています。 一般にタスク切り替えには、ロスタイムが生じると言われています。 これは、狭義には、上記の「資料作成中に電話に…

夢の構造についての考察

そもそも、夢とは何でしょうか? 夢をかなえるとはどういうことなのでしょうか? そして、どうやったら夢はかなうのでしょうか? 誰もが知っている言葉ですが、いざ厳密に定義しようとすると難しいものです。 ぱっと思い浮かぶのが「サッカー選手になりたい…

読書感想文「ギャンブル依存症」

ギャンブル依存症 (角川新書)作者: 田中紀子出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店発売日: 2015/09/10メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 知り合いの奥さんが書いた本です。 僕自身は、臆病な性格なのと極度に負けるのが嫌いなので「負ける可能性…

進化論における生態バランスの破れ

日本人ならば、進化論を否定する人はあまりいないと思います*1。 我々生物は、環境に適するように徐々に体の形や機能を変化させています。 しかし、「進化の途中」の形態という生物はあまり多く見られません。 それは、どこかのタイミングで他の個体よりも優…

麻雀と運の要素について

【麻雀】実力だけでなく運の要素も強いからハマるのだ - よろず 麻雀は、運の要素が強いゲームなんだけど、「どの程度運が関わってくるのか」引き合いに出される将棋や囲碁と比べてどうなのか?という点に関して。 まず、将棋や囲碁だけど、両方共、組み合わ…

機関車トーマスが示す人と機械の未来

我が家には2才児がいます。 世の乳幼児のご多分にもれず、我が家のチビも機関車トーマスが大好きです。 機関車トーマスとは、顔のついた機関車たちの物語で、人間のようにおしゃべりをし、自律的に動きまわり、時に騒動を起こすトーマスとゆかいな仲間たちが…

オヤジギャグは社会的地位向上のサイン

オヤジギャグについて考えてみた。 オヤジギャグは、オヤジが言うものという認識がある。主にダジャレだ。 そもそもダジャレに爆笑するという場面は、あまり聞いたことがないので、「笑い」の中でも程度の低いものである。 そして大概すべる。怪我をする。 …

歯磨きについて今言えること

38年間歯磨きしてきて、今言えること。 一日3回3分以内は嘘だ まず、一番言いたいことを言うと、「食後の歯磨き」という習慣が間違っているということ。 歯医者さんは、「一日三回食後3分以内」と言いますが、これが思考の硬直化を招き、結果的に歯磨きの頻…

欧米人のFPS好き日本のJRPG好きは先天的なのか後天的なのか

朝、電車でメッチャ日本語しゃべる白人を見た。 それはともかく、欧米人はFPSが好きだよね。 FPSじゃなくても、リアルマッチョな戦争物とか大好きな印象。アメリカは戦闘民族だからしかたないにしても、ヨーロッパも似たようなもんだし。 対して、日本では戦…

ゴブリンを兵糧攻めすることに関する考察

なんでTRPGでゴブリンを兵糧攻めしないの? - Togetterまとめ http://togetter.com/li/675498 こんなネタで、個人できにはもの凄く盛り上がるテーマなので、考察してみた。 まずは「ゴブリンを兵糧攻め」の定義から。 「ゴブリン」とは、小柄な亜人。知能低め…

作曲と言う行為は本質的にパクリなのだ

ジャンルとは、エッセンスを薄めたパクリの集合体である。 他の音楽から影響を受けずに作曲することなんて不可能なので、曲を作ると必ず、「何かに似た曲」ができる。 自分の感性に合った曲やジャンルの特徴を適度にパクリながら、自分のオリジナリティを出…

だいたいの○○が途中から面白くなくなる理由

http://torima.hatenablog.jp/entry/2014/04/30/021646 人気商売の普遍的真理をまた小さいところから切り出したね。 曰く。 だいたいの小説家が途中から面白くなくなる理由 だいたいのバンドが途中から面白くなくなる理由 だいたいの映画監督が途中から面白…