セカイノカタチ

世界のカタチを探求するブログ。関数型言語に興味があり、HaskellやScalaを勉強中。最近はカメラの話題も多め

マーブルワーズ

「夢を紙に書くと願いがかなう」理由を説明します

夢は何ですか?

のっけから、自己啓発的なノリですが、僕は自己啓発書が好きで何冊か読みました。

必ず書いてあるのが、「夢を紙に書くこと」「それを壁に貼ること」「毎日唱えること」です。

しかし、なぜそんな簡単なことで夢がかなうのでしょうか?

理由を説明します。

簡単じゃない

三行前で言ったことをいきなり否定しますが、夢を紙に書くことは簡単なことではありません。

最近はやりませんが、若いころは周囲の人に「夢を紙に書くといいよ」と盛んにお勧めしていました。

しかし、僕の知っている限り、実際に書いた人は、ほとんどいませんでした。

僕のお勧めの仕方が悪かったんだと思いますが、それ以外にも、理由があると思います。

夢は紙に書けない

これは、僕自身が夢を紙に書こうとした時の体験ですが、紙を用意してペンを持った時にびっくりしました。

書けないのです。

物理的には簡単なことです。自分の名前を書くのと大差ありません。

しかし、精神的なプレッシャーは雲泥の差です。

「夢を紙に書く」「書いたものがかなう」

ドリームノートですよね。お得です。書かない理由がない。

しかし、書けない。

夢を選ぶことは他の夢を捨てること

紙に夢を書くという行為は、「夢を確定させる」という行為です。

イチロー本田圭佑のように幼いころから、心に誓った夢がある人ならば、さらりと書けると思います。

しかし、我々のような(巻き添えにしてすいません)粗忽者は、特に夢を選択せずに生きてきています。

無意識のうちに、夢を選択しないことによって、すべての夢の可能性を保留してきたということもできます。

それが「確定」してしまう。

この恐怖と勿体なさで、どうしてもペンが動きませんでした。

後に紙に夢を書けるようになってから振り返っているので、冷静に分析していますが、当時は自分の身に何が起きているのかまったくわかりませんでした。

何も選択しないという最悪の選択肢

人は、可能性を欲しがります。「お金が欲しい」は、立派な夢ですが、お金と言うのは究極の汎用性です。

お金があれば、何か必要なものがあった時にいつでもいろんなものに交換することができます。

マーケティングの世界の言葉で、「ドリルを買いに来た人は、ドリルが欲しいんじゃなくて、『穴』が欲しいんだ」というものがあるそうです。

なぞらえるなら、「お金が欲しい人は、お金が欲しいんじゃなくて、『可能性』が欲しいんだ」と言えると思います。

3つの願いがかなうランプの精に願いの回数を増やす願いをするようなものです。

「将来のために勉強して良い大学に行く」と言うのも立派な夢ですが、勉強の成績と言う汎用的な能力と資格を得ることで、人生の選択肢を有利に進めることが目的の人も多いですよね。

このように、人は、無意識のうちに選択を避け、選択肢をキープしようとするのです。

時には、本末転倒なことが起きて、大学受験に失敗したからと言って、絶望したり、お金を失ったからと言って自殺したりしてしまうのですが、可能性は、それを具体的な物や権利に置き換えることで初めて(自分にとって)価値があるわけで、可能性がなくなったからと言って、直ちに不便を起こすわけではないのです。

人生が有限である以上、可能性を広げるという戦略が常に有効とは限りません。高校を卒業してしまえば、「スポーツ選手になる」とか「アイドルになる」と言った夢は絶望的でしょうし、僕のようにアラフォーともなると、数々の夢が絶望的な状況になります。

可能性は、「時とともに急速に劣化する」という性質があるので、「何も選択しない」「選択を先延ばしする」「可能性を保留する」という選択肢は、時として最悪の選択肢となりうるわけです。

すべての可能性を捨てる

紙の話に戻りましょう。

紙に夢を書くという行為は、「夢を選択する」と言う行為と見せかけて「それ以外のすべての夢と可能性を犠牲にする」と言う行為に他なりません*1

夢には犠牲がつきものです。

それも膨大な量の可能性を捨てる覚悟が必要なのです。

人生は一度きりですので、すべては同時に満たされません。

しかし、選択を先延ばしにすることは、自動的に捨てられる夢の量を増やす行為に他なりません。

人生って、難しいですね。

紙に夢を書くという行為は、この残酷な現実をつまびらかにするということなのです。

もう一度深呼吸をして、自分の深層心理に問いかける必要があります。

「自分の夢は何なのか?」と。

僕は、結局1年ほどかかったと思います。

早ければ早いほど良いです。

今すぐ紙とペンを持って、自分の夢や可能性と向き合ってみてください。

*1:もちろん、複数の夢を書いてもよいわけですが、たとえ紙面が真っ黒になるまで夢を書き連ねても、「それ以外」の可能性の数と比べるべくもありません