セカイノカタチ

世界のカタチを探求するブログ。関数型言語に興味があり、HaskellやScalaを勉強中。最近はカメラの話題も多め

セカイノカタチ

依存症と仏教の「苦」は根っこが同じ

仏教で言うところの「苦」とは、人生における苦しみを指しますが、正確にはもうちょっと守備範囲が広くて、"unsatisfactoriness" つまり「不満足」の事を指します。 人生は、不満足の連続です。 例え、美味しいものを食べたり、欲しいものを手に入れて一時的…

2017年の抱負

qtamaki.hatenablog.com 2016年の抱負は「不惑」でした。 その甲斐あって(?)、迷いの多い一年を送りましたが、色々と思いいたるところがあり、もう迷いはなくなりました。 非常にスッキリとした気分で、2017年を迎えています。 今年の抱負としては、「大義を…

死後の世界と人の生き方

宗教の重要な役割に「死後の世界の定義」があります。 人は、皆死を恐れ、救済を求めます。 そのため、厳密な死後の世界を定義し、現世での行いを規定することで、死後、自分がどうなるのかということをある程度予測させ、死の不安を低減させるという役割を…

愚かであることの大切さ

さて、トランプ氏が第45代アメリカ大統領に就任することになりそうですね。 今回の大統領選にも関係しますが、わりと普遍的な事実として、主張の強さと正確さというのは、反比例する関係にあります。 こうしてブログを書いていても、より「正確に書こう」と…

欲と義によるブッダの教えの再定義

欲とは、自己のために行う行為。 義とは、誰かのために行う行為。 自分以外の誰かに対しての奉仕、貢献、献身によって、欲は義に昇華する。 欲によって得られる満足は、低次の満足で、すぐに慣れてしまうため、十分に心を満たすことができない。そのため、欲…

初期仏教に興味を持ったのでブッダの本を読んでいた(読書感想文)

最近、ブッダの本を読んでいました。 きっかけは、この本です。 図解 ブッダの教え (歴史がおもしろいシリーズ!)作者: 田上太秀出版社/メーカー: 西東社発売日: 2010/06/10メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (2件) を見る Kindleのセール…

大義と信念

信念は大義から生まれる。 人は、大義を掲げ、信念をいだく。 自己の低次な欲求を満たすことを大義とは言わない。 大義とは、利他である。 利他は、友愛と博愛から来る。 根底には、群れがある。 人は、群れで暮らす生き物であり、根本には本能がある。 家族…

素早く失敗する

medium.com 凄く良い記事です。 「UNIXという考え方」や「達人プログラマー」など、ハッカーのバイブルとも言うべき名著ですし、あらゆる近代的な成功法則は、なるべく早く試すことを推奨しているように思えます*1。 僕の座右の銘は「素早く失敗する」です。…

「諦めなければ夢は叶う」

「諦めなければ夢は叶う」という大きな誤解にまつわる論理構造を整理し図解しました。よろしくご査収下さい。 pic.twitter.com/Ua2TdlnHlN— Mαs Kot the Hedgehog (@maskot1977) 2016年8月18日 中々示唆に富んだツイートなので、思うところを書きます。 「諦…

はてなブログ4年やってるみたいです

2012/8/3にはてなブログを開始しました。ちょうど4年ですね。さっきはてなからメールが届いて知りました。 それまでは、はてなダイアリーを使っていて、はてなブログが一般公開されたので作ってみた感じだと思います。 その前は、自宅サーバーにapacheを立て…

タナトフォビア(死恐怖症)

最近、死ぬことばかり書いていて気が滅入りますが、死について考えてばかりいると、死恐怖症になります。 僕が、タナトフォビアについて知ったのは貴志祐介の「天使の囀り」という小説からなのですが、この小説、タナトフォビア以外にも色々衝撃的な内容なの…

銀河宇宙オデッセイと死

anond.hatelabo.jp こんな増田が話題ですね。 qtamaki.hatenablog.com ちょっと前に、死の受け入れについて書いたのですが、関連して僕が死について考えるきっかけになった出来事について書きたいと思います。 銀河宇宙オデッセイ ある時、NHKで銀河宇宙オデ…

人は自分の死を受け入れられるのか?

僕は、死後の世界は無いと考えています。 人は、死んだらそれきりです。 無から生まれ、無に帰るのです。 神様の威厳 こう言うと、唯物論的で神を信じないように聞こえるかもしれませんが、神は存在すると思っています。 「神は存在するが、あまりに偉大すぎ…

憲法改正に賛成です

憲法は、改正すべき。 ただし、最初はチョビっと。 憲法とはなんなんだろうか? 多くの日本人にとって、憲法とは「最初からそこにあって絶対揺るぎないもの」として存在していると思う。 人間は「最初からそこにあって絶対揺るぎないもの」に弱く、本能的に…

自己実現とはエゴだ

自己実現という言葉は、どう解釈し誤魔化しても、本質的には本人のエゴだ。 大きな自我。 承認欲求。影響力。権力。富。 そして、大きな責任。 エゴは、どこまで行ってもエゴだ。これを相殺し、平衡を取るためには、社会に対して責任を持ち、エゴと同じ大き…

ニワトリと世界の貧困とフリンジの問題

www.gizmodo.jp ちょっと前ですが、こんな話題がありました。 2ドルあれば、ニワトリを飼って、最貧生活よりは、ちょっとだけ豊かな生活を送れるようになる。と言うのが主旨の記事です。 凄く良いことを言っていて、単純に物資を配るよりも長く食料を提供し…

もういっそのこと政治家は人工知能に置き換えたほうが幸せじゃない?

hbol.jp 記事は、なんとなく時事ネタっぽいのを貼ってみただけです。 中身は見ていません。 マニフェストとポジションによる選挙を突き詰めていった時、人間が為政するより、コンピュータのアルゴリズムにしたがって判断をしたほうがいいんじゃないかという…

年寄りの朝が早いのは単に睡眠時間が短くなったわけじゃない

自分の身に起きた変化 最近、睡眠時間が短くなりました。 10時間寝るっていうのはもう何年も無くて、8時間でも月に一度あるかないか。 普段は5時間ぐらいの睡眠時間で過ごしていて、それで健康ならいいのですが、昼になると眠くなるし、集中力が落ちている気…

進化論とiPhone

synodos.jp 進化論の記事を読んだので思うところを書きます。 この記事の感想ではないです。 個体の成長は関係ない まず、進化論ですが「種」の進化についての言及なので、個別の成長については言及していないです。 そのため、社会に適用して「努力して生き…

浅いタスク切り替えと深いタスク切り替え

私たちは、日常的に様々な仕事を切り替えながらこなしています。 資料作成中に電話に出たり、色々な種類にミーティングに出たりしています。 一般にタスク切り替えには、ロスタイムが生じると言われています。 これは、狭義には、上記の「資料作成中に電話に…

夢の構造についての考察

そもそも、夢とは何でしょうか? 夢をかなえるとはどういうことなのでしょうか? そして、どうやったら夢はかなうのでしょうか? 誰もが知っている言葉ですが、いざ厳密に定義しようとすると難しいものです。 ぱっと思い浮かぶのが「サッカー選手になりたい…

すばやく失敗させる

あなたのアイデアは、必ず失敗する。 いくつもの失敗を経て、改善を重ねて初めて成功への道標を得る。 そのためには、すばやく失敗させる必要がある。 もちろん、せっかくのアイデアを失敗させるのは嫌だ。 アイデアに思い入れがあればあるほど、失敗に対す…

「選択しない」という最悪の選択肢

人生とは選択の連続です。 差し迫られて否応なく行う選択もあれば、積極的に自分で選んでいく選択もあると思います。 そして、時間が経過することで、選択肢が消滅し、実質的に選択される選択肢というものもあります。 これは、「選択しない」という選択肢を…

望むままの報酬

もちろん、君が「欲しい」と言えば何でも手に入るよ。 ただし、死ぬほど頑張らなきゃいけないし、それ以外のものは見えなくなる。 むしろ、深層心理に自己暗示をかけていって、なんにも見えなくする必要がある。 トランス状態になる。 フロー状態になる。 そ…

「夢を紙に書くと願いがかなう」理由を説明します2

「夢を紙に書くと願いがかなう」理由を説明します - セカイノカタチqtamaki.hatenablog.com 前回、「紙に夢を書くと願いがかなう理由を説明する」と言いながら、肝心の理由を説明するのを忘れていました。(^^; 前回の記事を要約するとこういうことです。 紙…

親の数は32代遡ると42億人

貴方の親は何人居ますか? え!?二人!? そんなにいたら、大変なことになりますよ!? 親の数を数える 仕事柄、2という数字に敏感です。 コンピュータの世界は2進数で管理されているので、2の乗数で表現される数字と親しむことが多いからです。 僕の親は、…

山の民のウォーターフォール理論

ブックマークにコメントしたらスターがついてるので蒸し返してみる。 ソフトウェア開発における海の民と山の民 - セカイノカタチ ソフトウェア開発における海の民と山の民 - セカイノカタチ ソフトウェア開発における「山の民」とは、SIerと、そこからそびえ…

始めるのに遅すぎるということはない

何事も、始めるのに遅すぎるということはない 生きていると、何かを始めようと思った時に「でも、いまさら始めても遅いよね」と諦めるってことが一度や二度はあると思います。 そんな時、僕はこの言葉を思い出すようにしています。というか、自然と思い出さ…