セカイノカタチ

世界のカタチを探求するブログ。関数型言語に興味があり、HaskellやScalaを勉強中。最近はカメラの話題も多め

「残念なシステム」が無くならない簡単な理由

「残念なシステム」のなくしかた - 第3回 僕たちの仕事は役に立っているのか?:ITpro

システム構築は難しい。これには簡単な理由がある。

「仕事をうまくこなす人」が、居たとする。たとえば、Aさんは凄く優秀な営業マンで、どんどん契約を取ってくる。

こういう営業マンは、実際少ない。大概の人は、「仕事をうまくこなせない人」だ。

それでは、このAさんは、自分のやり方を誰でもできるようにマニュアル化して、後人を育てるような仕組み作りが出来るだろうか?

Aさんに、この仕事が出来るが出来ないかはわからないが、きっと出来ない人の方が多いだろう。

ここに2段階のレベルがある。「対象の仕事」と「対象の仕事に対する仕事」だ。

プログラミング的に言うと、メタプログラミングだ。

抽象度が上がると難易度が増すのは当然のことだろう。

そして、システム構築というのは、本質的に「対象の仕事に対する仕事」を構築するのが仕事となる。

そして、システム構築をうまく行うための仕組みづくりは、「対象の仕事に対する仕事に対する仕事」ということになる。

「対象の仕事に対する仕事」がうまくできない人にはシステム構築が出来ない。

「対象の仕事に対する仕事に対する仕事」がうまくできない会社にはシステム構築屋が出来ない。

本質的な無理ゲーなのだ。