[↑マルチディスプレイの図(左からWindows,Mac,Linux)]
さて。Evernoteショックから一週間が経ちました。
前回の記事で、Evernoteから、Atom + DropBox + Markdown構成への移行を決意したわけですが、結果として「超快適」です。^^
現在、(恐らく利用者を対象に)半額キャンペーンをやっているので「1年ぐらいはプレミアム課金しても良いかな?」と思っていますが、今後入力するデータは、この構成を使っていきたいと思っています。
やはり、Markdownでさくさくメモが取れるのは、嬉しさ満点です。
こんな感じで、フォルダ分けをして、ファイルを追加していけば、ほぼEvernoteと同じ使用感になります。
この構成の良い所を上げます。
軽い
Evernoteでは、長めの文章(数百行)を打っていると、信じられないぐらい遅くなったりしますが、Atomなら凄く軽いです。ただのエディタなので余計なサジェストをしてこないのも良いところです。
試しに、Wikiペディアから「ガンダム」のページをコピペしてみたところ、800行以上有るのですが、表示編集ともサクサク動きました。
しかも、Markdownプレビューすると、なんとなくそれっぽく成形されました。^^;
Markdownを確認しながら打てる
Evernoteの「見たまま編集」は、コンピュータ初心者には良いのかもしれませんが、「自分で思った通りの表示にならない」とか「コピペすると書式がついてきてウザい」などの弊害があり、ヘビーユースすればするほどイライラが溜まります。
マークアップ書式ならなんでも良いのですが、近年はMarkdownがプログラマの間でデファクトスタンダードとして定着していますので、Markdownで編集できるのが望ましいです。
Markdownなら、表や画像にも対応していますし、最悪HTMLを直に書けるので何でもありです。^^;
画像は、Googleドライブで図表を作ってリンクを共有するか、Dropboxのパブリッシュ機能を使えば、貼り付けることができます。
ちょっと手間ですが、Evernoteに画像を貼り付けてロックインされてしまうより、画像は画像ファイルとして管理できたほうが柔軟性が高いと思います。
そして、AtomならMarkdownのレンダリングをリアルタイムに確認しながら打てるので、非常に効率的に文章を打っていくことができます。Atomすごい。
全検索も標準装備
フォルダ内の全ファイルを対象とした、Grep機能がAtomに標準装備されています。
Atom自体、かなりの高機能Editorですね。これは、vimに匹敵するかもしれません。^^;
ファイルやフォルダの共有
ファイルやフォルダの共有は、Dropboxのパブリッシュでできます。
元々ただのMarkdownなので、そのままテキストとしてコピペしても違和感はあまり無いです。(Markdownがテキストとしても読めるように意識されたフォーマットなので)
マルチデバイスとベンダーロックイン
Dropboxによってマルチデバイスが保証されます。
WindowsとMacで同時に開いていることが多いのですが、割りとリアルタイムに反映されます。
Dropboxがアボーンする将来があったとして、別のクラウドストレージを利用すれば良いので、ベンダーロックインの問題が起きにくいです。
エディタもvim+プラグインで、Markdownのプレビューできますし。
スマホでの編集は、今のところDropboxが最も他のアプリとの連携がスムーズです。
Evernoteにしかない機能
Webクリップ機能はありません(はてブで済ませる。魚拓が欲しい時はPocket使う)。
スライド機能とか、共同作業機能とか、使ってないけど良くわからない機能はありません(スライドはMarkdownからスライドを作れる)。
自分は、本当に構造型メモとしてしか使っていなかったので、現状で満足しています。
課題
実は、ファイルのバージョン管理をgitで行っているのですが、WindowsとMacで文字コードの扱いが微妙に違って、日本語ファイルを相互運用できていません。
今は、Windows側でコミットするようにしていますが、なんとかならないかな・・・。
あと、僕がvimではなく、Atomを使っているのは、Windows版のvimだと、!mkdirたときに「/」でディレクトリが区切られた状態で保管されるのですが、Windowsのファイル仕切りが「\」なので、コマンドがエラーになり、vimの中からディレクトリを作れないからです。^^;
こんな些細なことですが、運用上の快適性を著しく損なうので残念なところです。代替手段を思いついたら、Editorの部分はvimにするかもしれません(ただし、日本語の文章は、vimだとちょっとつらいので、このままAtomで行く可能性大ですが)。
やりかた
やり方、ってほどの手順は無いのですが、一応書いておきます。^^;
- Dropboxにアカウントを作る
- Dropboxのフォルダ内に「Notes」など適当な名前のフォルダを作る
- Atomをインストールする
- Atomで上記「Notes」フォルダをプロジェクトとして開く(Atomの「プロジェクト」は「フォルダを開く」ぐらいの意味です。左にツリーが表示されます)
- 適当にフォルダ・ファイルを作る(memo.mdどか)
- Markdownで書く
- CTRL+SHIFT+Mでプレビュー表示する
以上です。
追記
寝てる間にブコメがついていたので追記します。^^;
スマホ対応について
僕はAndroid使いなので、Dropbox + JotterPadという構成で使っています。JotterPad有料版を使えばプレビューも出来るようです。
無料版でも普通にテキストエディタとして使えるので、Marddownを書く分には間に合っています。
電車の中で、ブログの下書きをしたり(これは、はてブアプリで直接書けばよいのですが^^;)、思いつたアイデアをメモったりする用途に便利です。
iPhoneは。。。
iPhoneは、PlainText2というエディタを試してみたのですが、「既存のファイルにはアクセスできず、アプリ用のフォルダができて、その中のファイルにアクセスできる」という仕様でした。
メモ用のフォルダをそのアプリ用のフォルダ内に作れば、なんとか連携できます。が、フォルダ階層が無駄に深くなるし、これは辛い。(;_;
Atom重いよね
う。
確かに環境によっては重いかもしれませんが、Evernoteとの相対で考えると、羽根のように軽いと思います。
Dropboxの有料版のほうが高いんじゃ?
扱う内容が、テキストなので、容量的には無料版でも十分かなと。
一杯使う人は、最初から有料課金していると思いますので、今回の構成のためにDropboxの課金が増えるってことは無いと思います。
もともと、Evernoteに課金したくないという動機よりも、プレーンテキストやMarkdownでの編集を切望して、乗り換えを決意したので、EvernoteがMarkdown対応してくれれば、有料でも使い続けると思います(元々プレミアムで使っていた時期もあったので)。
CEOが変わったタイミングで「要望を英語でくれ」というメールが来たので、それにも「Markdownモードを付けてくれ」って要望してみたのですが、泡沫ユーザーの声が届くはずもなく・・・。悲しい。
OCRは?
う。
使ったことないです。^^;
自分は、テキストベースなので、今回の構成に乗り換えても違和感ないのですが、画像やWebクリップを多用する使い方をしている人には、ちょっと力不足かもしれません。^^;