さて、僕の持っているEOS5D初代と、新しめの一眼レフを撮り比べてみるシリーズ(いつの間に)第3弾!
EOS5D mark3(以下EOS5D3)と撮り比べてみました。
過去の記事は↓です。
そして、今回EOS5D3との撮り比べなわけですが、なんでかっていうと買ったからです。^^;
2年前に試しにEOS5D初代を買って、あれこれ写真を撮ってきた結果、「やっぱフルサイズ最高ー!!」となり、密かに機材の近代化を目論でいたわけです。
実のところ、EOS5D初代は「フルサイズを試すのに一番安い」という理由で選択しており、EFレンズもそれほど買い集めずに「カメラとはなんぞや?」という根本の所を理解するための捨て石。という役目を担ってもらうことを考えていました(が、実際触ってみると捨て石どころか「最高」としか言いようのない一台だったので世の中わからないものです)。
2年弱のお試し期間を経ても、自分のカメラへの情熱が衰えていないっぽいことを確かめることができたので、じゃあいよいよ本格的に写真を撮るための機材を揃えようという思いを強くしていました。
今回買うカメラがしばらく自分の相棒となり、マウント変更もおいそれと出来なくなると感じていましたので、マウンド替えも視野に入れつつ、ライバルメーカーのカメラを「味見していた」というのが、実は上記2つのお試しサービスだったのです。
実際に実機を手に取り、フィールドワークすることは、カメラを選ぶ上で何よりも参考になると思います。
そういう意味では、安価に一日機材を借り受けられる「お試しサービス」というのは、とてもありがたい仕組みだと思います。
僕の場合、上記2機種を試したところ「思ったより普通」という感触だったので、「であればレンズをイチから買わなくても良いEFマウントでいっか」と打算が働き、このような結論になりました。^^;
マップカメラを見ていたら、旧レンズキット(24-105mm4L)で良さげなのがあったので、24回ローンで買いました。中古です(ちなみにEOS5D mark4 は高すぎて手が出ませんでした^^;)。
では、早速比較してみたいと思います。
(写真は全て、左がMark3です。そして、レンズはタムロンの35mm/f1.8です)
まず、暗所から明るい所を覗き込むという、僕の大好きなシチュエーションです。暗がりがベッタリと塗りつぶされていて、判別不能です(というか、写真の継ぎ目もわからない^^;)。
ですが、適当に現像設定で暗所を持ち上げてあげると・・・。
両者とも、案外ディテールを保持していますね。暗闇から浮かび上がってきました。
よく見ると、EOS5D3の方がノイズが少ないようです。なかなか優秀です。普段こんなことしないのでどうでもいいですが。^^;
続いて風景です。いつも撮っている会社の目の前の鳥海山と田んぼの風景です。
さすが、同じ会社のセンサーだけあって、ほぼ一緒です。
空のグラデーションも限りなく滑らかに表現されていて、機種を変えたことを気づかせません(良いのか悪いのか^^;)。
消失点に向かって緑の並木が続きます。
EOS5D3の方が、1/3段ほど露出がアンダーで、若干深めの色合いになっています。
いつものように、露出はPモードでオートにしていて、ホワイトバランスは5200K固定にしてあります。
街路樹を逆光で。
うーん。やっぱりちょっとEOS5D3の方が、アンダーになりますね。
他の写真を撮っていても気になったのですが、EOS5D3は、全体的に「暗く」写ります。
ヒストグラムを見ると綺麗な山なりになっていることが多いので、うまく露出を判断して理想的な値を選択してくれているのだと思います。
つまり、「露出調整が進化した結果、見た目の印象が暗くなる」という現象が起きている気がします。
もちろん、現像時に調整すれば良い話ですし、現像時の耐性を考えると、元データはフラットであることが望ましいと思います。
が、いちいち調整するのがちょっと面倒という。^^;
道端の花です。
画角がちょっとズレてしまいましたが、両方共黄色が飽和せずに美しく取れていると思います。
さて、「複雑な被写体を」と思い、電波塔を撮りました。
なんと!この写真でEOS5D側にモアレが!!!!
↓ここです
左のMark3にはモアレは感じませんが、右の初代にははっきりとモアレが!?!?
・・・。
・・え?わかりにくい?
写真のどの辺を拡大したかというと、
↓この辺です
・・・激しくどうでもいいですね。^^;
最後にあばら家弊社の外壁を撮ってみました。
等倍で見ると、EOS5D初代の方が絞りが小さい(f5.6)のにMark3の方が被写界深度が浅いんだよなあ。なんでだろ?
まあ、どうでも良いことですが。
使い勝手など
センサーの性能は、素人にはどうでも良い極限状態での細部には進化が見られますが、いつもの僕の雑な判断だと「互角」です。
なので、後は使い勝手なのですが、以前の2機種(D810,K-1)と違い、EOS5D3は、僕の愛機の正当なる後継機となりますので、使い勝手も「ほぼ同じ」です。
これは、大きなアドバンテージでもあるわけですが、AFポイントが増加して、ポイント選択モードも増えていたり、ISOオートが使える(!)ことや、ISOが25600とか言う異次元ゾーンまで使えること、セルフタイマーに2秒が追加されたこと、連射速度が毎秒6枚になったことなど、カメラとしての性能は強化されています。
割りと驚いたのが、動態性能で、「動き物」を撮るつもりはまったくなかったのですが、案外AFが食いついてくれることと、毎秒6枚とはいえ、連射スピートがそれなりに早いことで、動き物を撮る事ができるという点です。
先月、酒田で開催されてヒルクライムレースを観戦した時の写真ですが、土煙を巻き上げて爆走するバイクの写真が割りとあっさり撮れました。
嬉しい誤算でした。
また、ISOが常用1600という博物館ものの骨董品であった初代と違い、常用25600まで使えるようになっていることと、2秒タイマーが着いたことで、「星撮り」に出かけるモチベーションが生まれました。
酒田市は、ちょっと郊外に出ると「真っ暗」なので、星撮りにはもってこいの環境なのです。
インターバル撮影機能が内蔵されていないのが残念ですが、タイマー付きのリモコンシャッターを買ったので、これから色々試してみたいと思っています。
まとめ
EOS5D3は、EOS5D初代の正常進化系です。
その分、変化に乏しくつまらない気もしますが、EOS5D4が発売された現時点においても、基本性能の高さではトップクラスであることは間違いありません。
色々難しいことは考えず、「写真を撮る」ことに集中できる良いカメラなのだと感じました。
ということで、これからも重たいカメラを持って、あちこち写真を撮りに出かけたいなと思います。
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