写真を始めると、フルサイズセンサーを搭載した一眼レフカメラに憧れるものです。
僕も、御多分に漏れず「いつかはフルサイズ」と思っていたのですが、ちょっとだけでもフルサイズの世界を「味見」したいと思い、一番安く手に入る機種ということで、EOS5Dの初代を買いました。
Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 5D EOS5D
- 出版社/メーカー: キヤノン
- 発売日: 2005/10/31
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おそらく、これがフルサイズのデジタル一眼レフの中で一番安い選択肢になると思います。
これに、「神レンズ」「撒き餌レンズ」とて知られる、50mm F1.8 IIを装着することで、6万円ぐらいで夢のフルサイズ一眼レフシステムが完成します。
Canon 単焦点レンズ EF50mm F1.8 II フルサイズ対応
- 出版社/メーカー: キヤノン
- メディア: Camera
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すごい。
そこらの、ミラーレスカメラや高級コンデジよりも安いです。(^^;
ただ、古い機種ですのでそれなりに我慢しなければならない部分もあります。
古い・ボロい
まず、何よりも古いです。
僕の買った機械は、外部インターフェースを保護するゴムの蓋がボロボロで割れてしまっているのでおいそれと開け閉めできません。(^^;;
また、インターフェースもUSB1.1ぐらいだと思いますが、とても遅いのでRAWデータで撮影すると転送に数十分待たされることも。
CFカードを取り出してしまって、別途CFカードリーダーを買ってきて読み取るほうが100倍速いです。揶揄でなく実測で100倍ぐらい。
あと、センサーにゴミが付着していてF8ぐらいまで絞ると画像に黒いシミがポツポツと写ります。
試し撮りしてこれを発見した時は軽く絶望したのですが、掃除機で荒っぽく吸ったら取れました。(^^;
新品のカメラではとてもできない芸当です。多少手荒に扱って壊れても「まあしょうがない」と思える価格なので。(といっても5万弱するからなあ)
性能・機能がショボい
解像度は1200万画素です。今どきのフルサイズは、4000万画素とか、5000万画素とか派手なスペックを打ち出しておりますので、だいぶん見劣りします。
しかし、4Kテレビが800万画素ぐらいなので、それよりも高精細と考えると十分ともいえます。
僕はよく電気屋で4Kテレビの画面を凝視しているのですが、正直50インチの大きさでもドットが見えません。それの1.5倍もあれば十分ですよね?(^^;
ISO感度の自動調整もありません。ていうか、採光機能がちょっと微妙で、よく出鱈目な露出で撮影されます。(^^;;
液晶モニターもあまりにショボいです。白黒に近い彩度しかないし小さいし画質も荒いので、ちゃんとピントが入っているのか、露出が合っているのか全く分かりません。
これらの特性は、趣味の写真撮影としては、逆に楽しい要素でもあります。
どんな写真が上がってくるのか、家に帰って取り込んでみるまでのワクワク感が楽しめます。(^^;
露出に関しても、ちゃんと状況やヒストグラムなどをチェックして適正な範囲に収まっているのか考える習慣がつき、写真の腕が上がります。たぶん。(^^;;
デジカメでありながら、フィルムカメラのような特性を持った楽しいカメラだといえるでしょう。
良い部分
なんといっても圧倒的に質感の高い写真が得られます。
撮影中は、液晶画面のプレビューの酷さに絶望するのですが、家に帰ってパソコンに取り込むとハッとするような写真に出会うことができます。
このギャップもたまりません。
カメラなので、百難あっても写真が素晴らしければ、すべては報われると思いませんか?
おそらく、6万を出してコンデジやミラーレスを買ったとしても、この質感に出会うことはできないんじゃないかと思います。
買って良かったと心から思う瞬間です。
作例
いくつか作例を載せます。
僕の腕前がアレなことを差っ引いて、質感の素晴らしさを感じていただければと思います。
いずれもCanon EOS 5D / Canon EF 50mm F1.8 IIにて撮影 1/800 F4 ISO100
1/800 F4 ISO200
1/2000 F2.5 ISO200
1/640 F1.8 ISO200
1/50 F4 ISO200
1/200 F1.8 ISO100