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セカイノカタチ

世界のカタチを探求するブログ。関数型言語に興味があり、HaskellやScalaを勉強中。最近はカメラの話題も多め

マーブルワーズ

【酷評注意】キングコングを見てきた【ネタバレ】

※注意※ 深刻なネタバレを含みます。また、内容は作品を酷評するものです。当人としては、正直な感想を述べているつもりですが、気分を悪くすると思いますので、ご覧にならないほうが良いと思います。

wwws.warnerbros.co.jp

日曜日に男三人でキングコングを観てきました。

タイトルに書いちゃいましたが、酷い映画でした。

追記

映画館でのスマホ使用は、非常に軽率でした。怒りに我を忘れていました。反省しています。 隠匿する気はありませんが、他の方に悪い影響があるといけないのでツイッターのくだりは削除します。

酷さ1: 自ら進んで全滅しに行くヘリ部隊

ここからネタバレを気にせず書きます。

冒頭、なんやかんやあって、舞台を編成して南の島へ、ヘリコプターで上陸を試みるわけですが、ここでキングコングが颯爽と登場します。

丸太やなんやをなんやかんややって、ヘリ部隊は全滅します。

(・・え。逃げるだろ。普通)

ベトナム戦争を戦い抜いた歴戦の勇士たちは、正体不明の巨大猿に「近づいて銃で撃つ」という無謀な蛮勇を見せ、ヘリ部隊がいきなり全て墜落します(何故か主要搭乗員は全員無傷ですが)。

完全に「ストーリーの都合上ヘリがいたら不都合だから」という理由以外思いつきませんし、「冒頭で派手なシーンかましたれば、観客もゾッコンやろ」ぐらいの軽薄な製作者たちの意識がチラ見えして、この時点でテンションゼロになりました。

このシーン一発で観客の意識を物語の世界から「クソな映画を延々観させられる奴隷」へと強制送還させる破壊力は巨大猿のメガトンパンチに匹敵すると思います。

酷さ2: その後の展開がB級ホラー映画以外の何物でもない

ヘリ部隊を全滅せたあと、キングコングはどこかに姿を消します。

その後、しばらくこの奇妙な髑髏島の探索シーンなのですが、ここからの文脈は完全にホラー映画です。

静まり返った森を恐る恐る進む隊員。

一番後ろの隊員が突如悲鳴を上げる!

「ギャーーー」

串刺しになって死ぬ隊員!?

グロいモンスター登場!!

「バババババ」

アサルトライフルやナイフで必死に応戦!

モンスターに連れされれる隊員!!必死に助ける他の隊員たち!!!

「ブシャーグチャグチャ」とグロい体液を撒き散らしながら息絶えるモンスター!!

・・・助かった。

一体この島はなんだんだ!?

みたいな感じのシーンがずっと続きます。

キングコングは、たまにチラッと出てくる程度なので、「え?キングコングいらんやん!?」みたいな気持ちになります。

別にホラー映画を見に来たわけじゃないのに、まったく予想外にB級ホラーの世界に引きずり込まれて困惑しかありません。

「・・・シーン・・・」からの「バーン」とか「ガシャーン」とかいう大音響で驚かされるという力技をこれでもかと連発されて、途中からイライラと怒りが湧いてきます。

酷さ3: 生態系が全く見えない世界観の薄さ

なんの脈絡もなく登場するモンスターたちは、一体どういう生態系で生きているのか全くわかりません。

基本一体ずつ現れるので、こいつらみんな単独で生活してるの?みたいな不安感を感じます。

「彼らの生態系の中に踏みった隊員たちが、結果的に彼らを怒らせてひどい目に遭う」みたいな文脈は一切感じられず、「単に隊員に嫌がらせするためだけに設置されたモブ」感がハンパないです。

植物の植生も雑木林とジャングルと荒れ地と湿地とごちゃまぜで、全く統一感がありません。

そのチグハグ感が、チープさを醸し出していて、これ以上無いB級ホラー感を演出するのに一役買っています。

酷さ4: 独りよがりのシナリオ

脈絡なくチグハグなのは世界観だけではありません。

登場人物の心情もセリフも「え?なんで突然そんなこと言い出すの??」みたいなハテナマークのオンパレードになります。

謎の世界観の中で、グロモンスターに脅かされながらも時折何故かスローシーンが挿入されて「どや?ええシーンやろ?」みたいなのをドヤ顔で見せられるのですが、全く感情移入できません。

完全に製作者サイドの独りよがりなオナニーを押し付けられるという、不愉快な体験を2時間我慢しなければいけない事に絶望して、時計を観るとまだ30分しか経っていなくて「この映画館から生きて帰れるのだろうか?」みたいな状態になりました。

その他の酷さ

物理法則的なものがテキトーなのは仕方ないですが、どんどんぞんざいになっていきます。

南の島っぽいのにオーロラが夜空一面に輝いたりとか。

原住民(!!)のモニュメントがやたら近代的で絵も上手いとか。

とにかく、世界が全てベニヤ板でできているようなチープ感が怒涛のごとく押し寄せ、観ているものを置き去りにします。

「何も考えずに観れる」映画ではなくて、「何かを考えてはいけない」映画でした。

あと、キングコングは完全にオマケでした。

最初にB級ホラー映画の企画があって、プロジェクトを進めてみたけど、どうにもこうにも興行成績が上がりそうにもないダメ映画ができてしまったので、「キングコング」の皮をかぶせて公開してみました。みたいな裏事情があるんじゃないかと勘ぐってしまいます。

キングコングを抜いて考えると、B級ホラー作品としてまあまあの作品と言えなくもないような気もしなくもない気がします。

良かった点

一応、良かった点を上げると、南の島に旅立つ前は面白かったです。まともな映画っぽい滑り出しに当初はワクワクしていました。

あと、サミュエルL・ジャクソンが、なかなか良い演技(と言うかいつものサミュエルL・ジャクソン)していて、完全に浮いてました。

「マザーファッ」まで言ってモンスターに押しつぶされる最後は、映画好きの友人に言わせると「過去最高のサミュエルL・ジャクソンの死に方」だったそうです。

サミュエルL・ジャクソンファンの方は、必見かもしれません。

そしてなんだかんだ最後の方は、「ナンセンスギャク映画なのかな?」と思えてきて、結構笑えました。(ほぼ苦笑でしたが)

なので、これから観る人は「ナンセンスギャクホラー映画」と思って観に行くと、精神衛生上よろしいかと思います。

以上です。

僕のストレス発散にお付き合い頂き、誠にありがとうございました。

追記2

観終わったあとの後味が、なんかに似てるな?と思っていたのですが、「少林少女」でした。 独りよがりなストーリーに置いていかれる感じとか、雑な世界観とか、共通項が多い気がします(ホラーじゃないけど)。 少林少女が楽しめた方は、キングコングも楽しめるんじゃないかと思います。