セカイノカタチ

世界のカタチを探求するブログ。関数型言語に興味があり、HaskellやScalaを勉強中。最近はカメラの話題も多め

EOS Kiss を買おうとしていた人に全力で Lumix DMC-G7 をオススメしてしまった

知り合いの若夫婦が、近々出産するというので、「良いカメラ」を購入しようと検討中とのことで、話を聞くと奥さんの方は、「気軽に取れてきれいに写るカメラ」が良さそうで、旦那さんの方は「カメラっぽいカメラ」を求めているようでした。比較的良くあるパターンなんじゃないでしょうか。

奥さんは、会社で前の席に座っている人なので、話をよく聞いた結果、「Lumix DMC-GF7」が最適だろうという結論を出しました。

先日、僕のかみさんに買ってあげた機種で、選定理由は「安い」「小さい」「キレイ」です。世の奥さんのニーズにピッタリと合致した良いカメラです。

DMC-GF7を選択した理由は、先日ブログに書いたので詳しくはこちらを見ていただけたらと思いますが、2ヶ月前より弾数は少なくなっているものの依然として「レンズ2本買うと本体がおまけで付いてくる」状態の価格遷移をしているので、とてもお買い得です。

qtamaki.hatenablog.com

購入から2ヶ月、使っている様子を見ると、概ね良好な感じですが、暗めのシチュエーションで激しく動く子供を撮るとき被写体ブレするケースがありますね。かみさんにS(シャッタースピード優先)モードの使い方を教えないといけない感じです。

この辺は、オートで撮る時の限界だと思いますので、どのカメラでも同じでしょう(EOS 5D mk3でもブレてたし)。

翌日

本人も、DMC-GF7に魅力を感じていたみたいなので、「いい仕事したな」と独り言ちだったのですが、翌日話をきてみると、「旦那がキヤノンが良いと言っていて、EOS Kiss 9Xにしようと思っている」とのことだったので話を聞いてみると、旦那のチョイスだそうです。

やはり、男性というのは(自分もですが)「カメラらしいカメラ」に憧れるもので、ファンダーを覗いて撮るカメラが良いという要望が強かったみたいです。

Kiss 9X を選んだ理由は、「そここそ安くてバリアングル液晶」がポイントだったようです。

余計なおせっかいですが、「今のタイミングでEOS Kissというのはどうだろうか?」という思いがあり、自分が使っているLumixのDMC-G7をおすすめしてしまいました。

EOS Kissシリーズは、一眼レフシェアトップを走るキヤノンの売上を牽引している入門機で、攻守に優れた良いカメラですが、そこから入門してしまうとキヤノンの思う壺というか、カメラ人生がだいぶ制限されたものになる気がします。

EOS Kissの弱点は、レフ機であるが故に若干大きいことと、レンズのレパートリーがショボいことです。

キヤノンは、レンズメーカーとしては、膨大なレンズ資産を持っていますが、APS-Cフォーマットのレンズはそれほどラインナップがありません。素直に「フルサイズのレンズを使えよ」ってことなんですが、そうすると高いし重いし大きいという辛さがあります。

カメラは「持っていくかどうか」が勝負なところがあり、特に入門者にとって一番のネックになるのが「使わずに押入れにしまわれてしまう」ことです。

それを避けるためには、なるべく小さくて軽いカメラが好ましく、簡単にキレイに撮れることが求められます。

自分は、DMC-G7とEOS5Dを所有していますが、圧倒的にG7の方が持ち出しやすいですし、なんと言っても動画撮影が楽です。

これから子供が生まれるのであれば、写真も大事ですが、動画も撮りたい所です。パナソニックのカメラは動画がキレイだと思います。キヤノンもEOS5D mark2において、一眼動画の地平を切り開いたと言われていますが、最近では、映像系はCinema EOSなどの業務系に持っていきたいのか、一眼レフへの搭載は小出しになっています。

というか、「キヤノンは技術を小出しにする」といわれていますが、自分も同感です。キヤノンのカメラの仕様は、他のメーカーに比べると1世代か2世代ほど遅れて出てきます。カメラで1世代というと3年から5年ほどになりますので、相当古臭い仕様に感じます。

それに比べて、他のメーカーは、キヤノンを追いかける立場にありますので、その時点で持てる力をすべて出し切った製品を投入してきて、スペック的には盛り上がります。

DMC-G7は、2年半以上前の製品ですが、既に4K動画機能を搭載しており、実用的な性能と品質で4K動画を撮影できます。それ以外の機能や性能も申し分ないもので、軽量コンパクトで扱いやすいです。

後継となるDMC-G8やDC-G9pro も発売されており、上級機となるGH5やGH5sもラインナップされていますので、G7の機能や性能に不満が出てきた場合でも、より良い性能のカメラが(キヤノンよりは割安で)手に入ります。

レンズも、オリンパスと共通のマイクロフォーサーズマウントを採用していますので、ラインナップが豊富で、フルサイズ機のレンズより安くて軽くて小さいです。

ということなんですよ

ということで、長々ととりとめのない文章を書いてしまいましたが、入門機としては、DMC-G7が最高だということです。

特に、子供が生まれるタイミングで買うカメラとしては、最適なのだと確信しています。

キヤノンを相当悪しざまに言ってますが、「現時点で、子供が生まれるパパやママが入門機として買うのはオススメしない」のですが、もちろんとても良いカメラであり、とても良いメーカーです。

キヤノンの良いところは、素晴らしいレンズのラインナップとカタログには現れないカメラの作り込みです。

キヤノンのカメラは本当に使いやすくて良くできています。スペック的なところは他のメーカーに見劣りしますが、グリップを握り、ファインダーを覗き込みシャッターを切るという体験において、これ以上無く素晴らしい使い心地を提供してくれます。

まさに、"写真を取る楽しみ"を体現したようなカメラです。

ただ、今の時点で、EOS Kissから入門するのは、ちょっとおすすめし難いんですよね。

これからカメラを始める人にとって、一番大きい分岐は「写真を撮るか撮らないか」だと思います。自分は、カメラを持った途端に大量に写真を撮り始めました。その勢いで、レンズをいくつも買い、フルサイズ機にも手を出してしまったのですが、そうでない人も多いと思います。

だから、最初の一台は、なるべく気軽に持ち出せて機能も多い機体が良いと思います。

その点で、DMC-G7は、静止画も動画も撮れて、マルチアングル液晶も搭載してEVFも搭載して、スマホと連動もできて、電子シャッターやタイムラプスやありとあらゆる機能が詰め込まれています。なんでもアリのオールインワンで、日本の家電製品を体現したような製品です。

コイツを買って、もし、出番が無く押し入れにしまわれるようだった、他のカメラを持っても恐らく使わないでしょう。

そういう意味で、入門者の試金石としても最適ですし、使わなくなるんだったら安いに越したことはないです。

ということで、全力でオススメしてみた次第であります。

みなさんも一台どうですか?お安くしときますよ?

おしまい。

Panasonic ミラーレス一眼カメラ ルミックス G7 ボディ 1600万画素 ブラック DMC-G7-K

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