セカイノカタチ

世界のカタチを探求するブログ。関数型言語に興味があり、HaskellやScalaを勉強中。最近はカメラの話題も多め

プログラマにとって役に立たないけど人生を豊かにするかもしれない技術書

なんか、そんなのが流行っているっぽいので。

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実際に僕が読んだ中で、大変参考になった、面白かった本を何冊かピックアップします。

図解バイクエンジン入門

図解バイクエンジン入門

つじ つかさ さんの本は、非常にわかりやすく解説されてて読みやすいし面白いです。

僕は、メカが好きなのですが、特にバイクのメカは大好物です。様々なテクノロジーが考案され、実装され、その中で理にかなっており、他で代替不能なものだけが生き残ります。

この本で説明されているのは、本当に基本的な技術だと思いますが、ひと通りの基本を抑える意味でもぜひ読んでおきたい一冊です。

ライディングの科学

ライディングの科学

今度は、ソフトウェア側の技術です。

バイクのランディングというのは、とても難しいです。

この本を読んだからって、バイクの運転が上手くなるということは、恐らく無い(無かった(泣))のですが、自らの経験だけでトライアンドエラーするよりも、効率よく考察することが出来るようになります。

特に、コーナリングフォースに関する考え方は目ウロコで、それまでは「バイクを傾ければ曲がる」と漫然と思っていたものが、より効率的に曲がるためには「バイクを傾けない」ことが必要という(色々端折ってます)逆転の発想は、言われて(考えて納得して)みればその通りなのですが、自分で体験から導き出すのは、かなりの時間を要するはずです。

はじめての油圧システム (現場の即戦力)

はじめての油圧システム (現場の即戦力)

今回挙げる技術書の中でも、特筆すべき物の一つです。

アキシャルピストンポンプなどの機構が、メカ好きにとって「たまらない」のはもちろんですが、油圧制御弁の仕組みが、トランジスタと同じ原理で動いているのです。

パイロット弁によって入力された微弱な圧を主弁によって増幅する仕組みなのですが、これは原理的には、真空管やリレー、トランジスタと同じ発想です。なので油圧コンピュータが作れます。(^^;

もちろん、コンピュータを構成するような集積回路となると膨大な数の弁が必要になるため、現実的ではないと思いますが、原理的には可能ということです。

スチームパンクの世界であれば、もうもうと水蒸気を上げる油圧式コンピュータなんてシロモノが出てきても面白いかもしれません。

そんな妄想をしながら読むと色々捗る一冊です。

オーディオ再生技術―上級に進むための

オーディオ再生技術―上級に進むための

僕は、ピュアオーディオのカオスな世界観(?)が大好きで、何杯でもいけてしまうタイプなのですが、本書は至って真面目です(失礼)。

オーディオ再生に関わる技術的なトピックを網羅的に説明してあり、大変参考になります。

筆者は、オーディオ機器の設計製造から、音響ルームのセッティングまで、大変経験豊かな方で、経験談を織り交ぜながら楽しくわかりやすく説明されていて、とても読みやすいです。

オーディオに凝りたい方は、一読することをおすすめします。

スパイス名人宣言 (日曜日の遊び方)

スパイス名人宣言 (日曜日の遊び方)

「プログラミングとスパイスのブレンドは似ている。」

これは、かの有名な僕の言葉ですが、「ホモが嫌いな女はいない」と言われるように、「スパイスが嫌いなプログラマはいない」と言っても過言ではないのでしょうか。

本書は、様々な種類のスパイスが紹介されており、リファレンス的な構成をしつつ、ブレンド方法や筆者の経験談などが紹介されています。

なんといっても、文章のそこかしこから筆者のスパイス愛が香ってくる一冊で、本当にスパイスが好きでたまらないんだな。と感じさせてくれます。

なお、単品では大した額ではないですが、ブレンドするために品種を揃えると結構な出費となりますので、ご注意ください。(^^;

おわりに

というわけで、おすすめの5冊をピックアップしましたが、他にもあるのでまたやりたいです。