「諦めなければ夢は叶う」という大きな誤解にまつわる論理構造を整理し図解しました。よろしくご査収下さい。 pic.twitter.com/Ua2TdlnHlN
— Mαs Kot the Hedgehog (@maskot1977) 2016年8月18日
中々示唆に富んだツイートなので、思うところを書きます。
「諦めなければ夢は叶う」とは誰の言葉か?
まず、「諦めなければ夢は叶う」というフレーズ、非常にポピュラーな感じを受けますが、果たして本当に言っている人がいるのでしょうか?
ちょっと検索した感じだと、このことを非難しているページは見つかりましたが、主張している人を見つけることができませんでした。
多分、昔の人でこういうことを言った人がいたかもしれないとは思いますが、現在、声高に主張する人は主流ではないようです。
どちらかと言うと、非難する声のほうが主流のようです。
よく考えれば当たり前のことで、元のツイートにもありますが、「諦めなければ夢は叶う」というロジックは簡単に破綻しますので、これを継続的に主張することは難しいです。
また、ちょっと考えれば叩けますので、叩く側からするとイージーなマトという事になります。
ただし、現実的な相手が居ないと思われますので、一人相撲になりやすいです。
成功者の言葉
恐らく元の発言は元ツイートにあるところの「諦めれば夢はかなわない」や「夢がかなったのは諦めなかったからだ」という内容だったのではないかと思います。
どちらも間違いなく真実です。
これに反論するのは難しいでしょう。
成功者が、「諦めなければ夢は叶う」なんていうイージーなレトリックで非成功者を騙すメリットはありませんから、事実を正確に伝えているんだと思います。
そこから不注意な人が「諦めなければ夢は叶う」という推論を短略的に導き出してしまっているのではないかと想像します。
そして、誤解から生まれた言葉が独り歩きし、「成功者が、「諦めなければ夢は叶う」と言っているがそんなの嘘っぱちだ!」とこき下ろすことで溜飲を下げるという一人相撲に発展しているのではないかと推測します。
多分に想像が含まれるので、事実と違う可能性も大きいですが。
まあ、重要なのは「諦めなければ夢は叶う」なんていう言葉にこだわることではなく、「人生をどのように生きるか?」ということだと思いますので、そのことについて少し書きます。
夢しか実現しない
人の行動は、願ったことがかなうというサイクルで出来ています。
どんな些細な事であれ、願わないことがかなったということは稀でしょう。
中には、思いがけない幸運というのもあるとは思いますが、「まちぼうけ」の歌のように、幸運が訪れるまでポカンと口を開けて待つことになります。それでは時間の無駄というものです。
例えば「あずきバーが食べたい」と願ったとします。するとあずきバーを買いに行き、あずきバーが食べられます。
願いがかないました。
あまりに簡単にかなってしまうため、意識することもないと思いますが、「思考→アクション→結果」という順序で、人生の出来事は現実化していきます。
「思考」が無いと「結果」もありえないと言う簡単なルールが導き出されます。
実は、この簡単なルールが厳格に私達の人生を縛り付けています。
夢がかなうときには、必ずその前に願望があるはずです。
あなたがあずきバーを食べているのは、あなたがそれを願ったからなのです。
自分の人生が、「願う→かなう」の連続で出来ているとすれば、その行き先を決めるのは紛れも無く自分自身ということになります。
「夢を見ても(大概の人は)叶わない」と思い、挑戦しないことも自由です。
しかし、夢を見ない人生は、方向の定まっていない船のようなもので、風や波にまかせて漂うだけです。
波間を漂う人生が、思いがけない幸運で望んでもいなかった幸せを届けてくれることは無いでしょう。
少なくとも、夢を持って挑戦するリスクと、波間を漂い望みもしない偶然の人生に身を任せるリスク。どちらが大きなリスクになるでしょうか。
そんなことをあずきバーではなく、しろくまアイスバーを食べながら考えました。
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