セカイノカタチ

世界のカタチを探求するブログ。関数型言語に興味があり、HaskellやScalaを勉強中。最近はカメラの話題も多め

短期的な集中力と長期的な集中力

集中力には、2つの種類があります。

短期的な集中力と、長期的な集中力です。

通常「集中力」というと短期的なものを指して、本を読むとかブログを書くとかプログラミングするとか、せいぜい数時間程度の短期的な作業を行うために集中する力を指します。

それに対して、長期的な集中力とは、何か大きくて複雑な対象に対して、頭の中身を適合させた状態を維持する力を指します。

数学の問題集を解くのであれば、短期的な集中力が試されるのかもしれませんが、未解決問題に挑戦するというのであれば、その問題に関する様々な情報を脳にインプットしていき、理想的にはそれ以外の余分な情報をすべて排除してしまう必要があります。

そして、問題を解くまでその状態を維持し続けるのです。

人生の目標となるような大きな課題に取り組む時には、この長期的な集中力が重要な鍵を握ります。

途中で放り出したゲームのセーブデータをロードしたときに、自分が何をしていたか忘れてしまうように、一度集中が途切れてしまうと、取り返すには相応の時間が必要となるのです。

一度途切れた集中がなかなか戻らないのは、短期的な集中でも長期的な集中でも変わりません。

長期的な集中状態を維持するためには、常に対象のことを頭に入れ、毎日少しつづでも目標に向かった作業をすることです。

人間は、短期的な集中であれば無理も効きますが、長期的に物事に取り組むために無理をするのは苦手です。

そこに情熱がなければ続かないのです。

「夢」しか実現しない理由がそこにあります。

自分が、心の底から熱意を持って取り組める対象でなければ、長期的な集中を保つことができないのです。

長期的な目標を達成するコツは、少しの力でずっと押し続けることです。

誰かを説得するときも有効です。人間の心は、短期的な圧力には相応の抵抗力を発揮することができますが、長期的なストレスに晒されるのが苦手です。

毎日少しづつ動かしていくと、気づいた時には大分大きく動いていることに気づくはずです。

ただし、こちらにも相応の覚悟と熱意が必要となります。

迷いなく信念を持って進められる事柄でないといけません。

「あれもいいかな?」「これもいいかな?」「そっちはどうだろう?」なんて思える事柄であれば、長期的に集中することなんて土台無理です。

もし、自分自身の中に迷いがあるのであれば、自分自身を説得する必要があります。

自分自身が納得するまで、何度でも繰り返し自問自答するのです。

その過程で、真に説得できないようなことであれば、辞めてしまったほうが良いです。どうせ失敗しますし、失敗したら諦めてしまうでしょう。であれば、早いに越したことはありません。

本当に情熱を傾けられるような目標・夢を探すのには時間がかかります。

今からでも始めてください。

遅すぎることも早すぎることもありません。