こんな記事が。
これは、「飲食店への予約」という最小限の信頼上に機能するシステムですが、信頼が小さく、ペナルティも小さいため、この信頼に「タダ乗り」する輩が現れ問題になっています。
この小さな信頼を裏切ることによって、当人は少しの「得」を得ますが、そのことによって信頼システムが揺らぎ、社会全体としては「得」の総量よりも大きなコストを支払うことになります。
この例で言うと、飲食店が予約を受け付けなくなったり、潰れてしまったり、採算が悪化して原価を下げたり(味が落ちる)など、お店や客にとって不利益な結果が生まれます。
僕の家の近くのセルフのガソリンスタンドには、ゴミ箱がありません。
僕はそれに憤りを覚えましたが、恐らく家庭ごみを持ち込む人が多くて、このような措置を取らざるを得なかったのでしょう。
新幹線の指定席にタダ乗りすることが当然だと思っている人の話題は、時折SNSで流れてきますが、これなんかもまさに信頼システムへの「タダ乗り」に相当する事象です。
これは「囚人のジレンマ」に代表されるゲーム理論の実社会での実例といえるものです。
小さな得がある以上、それを拾う人がいる。
そのツケは、社会が分担する。
不公平ですが、社会のアチコチで起きていて、対策は難しいです。
何か良い方策があれば良いですが(と、投げっぱなしでこのエントリーは終わる)。