表題の通り、パナソニックがフルサイズのイメージセンサーを積んだミラーレスカメラを発売するかもしれません。
気になります。
何年か前に「コンデジより良いカメラが欲しい」と思い立ち、何も考えずに買ったカメラがDMC-GX1だったというきっかけ以来のパナソニックユーザーですが、コンパクトで高性能なマイクロフォーサーズフォーマットのカメラは、とても良いです。
パナソニックがフルサイズを出す可能性というのは、今まで「ひょっとしたら無くは無いかな?」ぐらいにはぼんやりと思っていたのですが、結構具体的な情報が出てきてびっくりしています。
先日、ニコンがフルサイズミラーレスを発表しましたし、キヤノンも今月中には発表するといわれていますので、世の中の流れがフルサイズに向かっていることは間違いないですが、軽量コンパクトを売りにするパナソニックが、フルサイズセンサー搭載のカメラを出すというのは、それなりに冒険なんだと思います。
パナソニックは、カメラ業界では後発組なので、「高級機」を作るのに苦しんでいます。最近では、GH5やG9proなど、20万円を超える機種をリリースしており、高級志向に舵を切っていますが、割とすぐ値崩れしています。ユーザーとしては安く買えて良いのですが、パナソニックとしては苦しいところでしょう。この状態が長く続くようでは、市場から撤退ということも無くはありません。
フルサイズフォーマットセンサーの良いところは、シンプルに値段を高くできるところだと思います。買う方としてはたまったものではないのですが、メーカー側としては喉から手が出るほど欲しいカテゴリーなのだと思います。更には、縮小し続けるデジタルカメラ市場で唯一販売台数が伸びているカテゴリーでもあります。
とはいえ、実際に出そうとすると、マウントの設計やレンズのレパートリーをそろえたり、フルサイズならではの技術的な困難もあるでしょうから、簡単にはいかないのだと思います。その点で、いち早くフルサイズミラーレスを市場に投入し、第3世代まで熟成してきたソニーには先見の明があったのでしょう。果たして、ニコンやキヤノンを含めた後発メーカーは追いつけるのでしょうか?
スペック予想
ということで、スペック予想ですが、ソニーの40Mピクセルセンサーかそれに準じたものをサクッと乗せてくるでしょう。
実は、パナソニックにはどうしてもフルサイズ機を出さなければならない理由があります。
それは、8K動画です。
パナソニックは家電メーカーとして、2020年に始めようとしている8K放送で覇権を取るという野望があるはずです。
そうすると、映像ソースとして8K動画を撮影できるビデオカメラが無いというのは、致命的な状況です。だから「必ず」8K動画を撮れる機種をリリースしなければなりません。そして、8K動画に必要な画素数はというと・・・。
32Mピクセルです。
現時点で動画の最高画質といえる4Kが、8Mピクセルなのでその4倍なのですが、32Mピクセルという画素数を搭載するカメラは、現時点でフルサイズ機(か中判以上)しかありません。
現在パナソニックが主力にしているマイクロフォーサーズ機の最高画素数が20Mピクセルですので、全然足りません。
まあ、センサーの密度でいうとスマホのセンサーなんかはもっと小さいセンサーに20Mピクセルを平気で積んでいるので、やろうと思えばできるのだと思いますし、パナソニックは有機ELセンサーを開発していると噂されているので、それが完成すれば圧倒的に高性能なセンサーを積むことができるのかもしれませんが、CMOSでこれ以上画素数を増やすと高感度性能に多大な影響が出ることは想像に難くありませんので、それを犠牲にしてまで無理やり32Mピクセルにはしないでしょう。有機ELは、現時点ではまだ実践投入できる段階ではないのだと思います。
ということで、パナソニックは32Mピクセル以上のフルサイズ機を出す宿命にあるわけです。
更に言うと、8K動画を横目に睨みつつ、限定的な機能として8Kフォト機能を積んでくるんじゃないかと思います。?Kフォト機能はパナソニックが得意とする動画と静止画の「いいとこどり」みたいな機能で、4Kや6Kの動画から静止画を切り出せる機能です。この機能を積むことによって世界に「8K時代の到来」を高らかに宣言する!そんな野心的なカメラになって欲しいと思います。
ということで、適当にまとめると。。。
- 40Mピクセルぐらいのセンサー
- 8Kフォト機能
- その他もろもろ全部乗せ(パナソニックの得意技)
というスペックで、お値段は40万ぐらいになるのではないかと。
以上が妄想です。
興奮してまくし立てましたが、楽しみですね。