セカイノカタチ

世界のカタチを探求するブログ。関数型言語に興味があり、HaskellやScalaを勉強中。最近はカメラの話題も多め

サカサマのパテマ(映画感想文)

サカサマのパテマ

サカサマのパテマ

長編アニメ映画の「サカサマのパテマ」を観ました。Huluです。

Huluは、映画を見ていると自動的に適当な作品を連続再生するのですが、それでなんとなく再生されたので最後まで観てみました。

重力が逆さまになっている人達が地下に住んでいて、そこの少女と地上に住む少年との冒険譚です。

地上はジョージ・オーウェルの1984的な管理社会となっており、地下社会は保守的に掟を守る人達で、この2つの世界はお互いを伝承レベルでしか認識しておらず、主人公たちが偶然にも巡り合うことで、お互いの世界の衝突が生じるという背景です。

世界観の設定とキャラクターデザインは良い感じで、主人公のパテマもかわいいです。

しかし、プロットが薄くて退屈なので、映画全体としては駄作です。

これは、単純に作品作りの技術的な問題なんだと思います。

世界や物語がありふれていても、プロットが綿密に練られていて退屈しない「ラ・ラ・ランド」の様な作品もありますし。

良く言われますが、アメリカの映画・ドラマはプロットが綿密で視聴者を飽きさせない展開に命を掛けている感じがあります。それに対して、日本の作品では、(アニメ実写にかかわらず)プロットが弱いように思えます。世界観とかストーリーとかキャラクターに目が行き過ぎているのでしょうか?視聴者に退屈な時間を過ごさせることを怖れないようです。

まあ、そんなことを思わせる作品でした。