自分のためにメモ。
――Twitterはかつて、サードパーティ開発者を締め出した。だが、今は「帰ってきてほしい」と呼びかけている。なぜか。
キム氏:確かに6年ほど前、APIの利用制限などを行った。当時、「Twitterが開発者コミュニティーに対して競争力を失うのでは」という恐れがあったと思う。現在は、開発者コミュニティーがユーザー経験をより良くすると考えている。
本文より引用
もう遅い。手遅れだ。ツイッター社が失った信用は取り戻せないだろう。
ツイッターは、ごく初期の頃に積極的にAPIを公開し、独自クライアントなどを製造するサードパーティに対して寛容な政策を取り、そのせいもあり、急拡大した。
サードパーティをさんざん取り込んでおきながら、自分自身が巨大になった途端に、自分たちの影に怯え、サードパーティを締め出すという醜態を晒してきた。
2012年にAPIの厳格化を打ち出したが、それ以前からAPIの回数制限を厳しくしていくという方針だったと思う。
この記事は2014年のもので、そこから数えても3年半経過している。
この間に失いきった信用を何年で取り戻すつもりなのだろうか?
Janetter for Windows v4.4.0.0 公開 - Janetter公式ブログ
Janetterは2014年からアカウント数の上限に達している。自分はプロ版を利用しているので、なんとか制限回避しているが、同様に人気クライアントは、このタイミングで死屍累々になった(とはいえ具体例を知らないんだけど)。
ついっぷるは、今年の10月末に死ぬ事が決定している。
2010年ぐらいまでメインに使っていたクライアントだったが、API数上限により実用的でなくなった。
さようなら、ついっぷる。君のことは忘れないよ(たぶん)。
もはや、Twitterにはかつての勢いはない。すでに成長局面から熟成局面に移っているため、「今から」追加投資をして「ツイッタークライアントを作る」企業なんて居るのだろうか?
ツイッタークライアントを作る可能性がある企業は、すでに「作って裏切られて(少なくともひどい仕打ちを受けて)撤退」しているわけで、それらを横目に見ながら、衰退しつつあるツイッターに対して社運をかけるような企業やスタートアップがどれほど存在するだろうか?
時すでにお寿司とはこのことである。
Twitterはどんどん改悪される
今の御時世に、インターネットサービスが変化しないことは難しい。その場にとどまることは死を意味するからだ。
しかし、良い方向に変化することはより難しいのだと思う。
現状維持か、状況を悪化させながら、それでも変化を続ける。
ツイッター社は、ユーザーを裏切り続けてきたと思う。
それでも、ツイッターから得られるエクスペリエンスは、向上しているように思える。
以前より、リツイートやファボ(いいね!に改名されたが)が増えているんだと思う。
ユーザーがSNSに慣れ、情報の運搬や承認を与えることに慣れたことにより、以前よりも情報の流量がましており、質も向上傾向にあるようだ。
UIがどんなに改悪され、サードパーティが壊滅しようとも、ユーザーが生み出し、ユーザーの得ているUXが向上している限りは、サービスの成長が望めるだろう(といっても日本以外では衰退しているらしいが)。
しかし、僕にとってTwitterは好きこのんで使っている愛すべきサービスというより、他に代替がないから仕方なく使っているサービスの位置づけになっている気がする。
一応それでも、愛すべきサービスであると思っているので、数年後に見返すことを想定して、今日この日の気持ちをメモっておこうと思った。
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