自己実現という言葉は、どう解釈し誤魔化しても、本質的には本人のエゴだ。
大きな自我。
承認欲求。影響力。権力。富。
そして、大きな責任。
エゴは、どこまで行ってもエゴだ。これを相殺し、平衡を取るためには、社会に対して責任を持ち、エゴと同じ大きさの価値を提供しなければならない。
大きなエゴと大きな責任。
世界を変えていくというのは、そういう原理でできている。
逆に小さな責任と小さなエゴで生きる生き方もある。
ミニマリストに象徴される生き方だ。
当人が持つエゴの大きさは、持って生まれた性分としか言いようがなく、自分が神様に持たされたエゴの量に応じた生き方しかできない。
片方が、もう片方を批判しても何も変わらない。
それよりも、自分の性分を守り、必要なエゴと責任をバランスさせながら生きることに専念した方が幸せになれる。
載せる重りの大小ではなく、左右のバランスが大切なのだ。