さて、以前に書いたエントリーで、Bloodborneは教育上よくないので禁止され、しかたなくダークソウルをやっている男の話を書きました(僕です)。
それから、1年。
年末のセールで Playstation 4 をゲットしたことにより、ようやくクリアすることができました。
Playstation Plus のフリープレイで配られたのが、2018年の3月だったので、約2年ほどかけてコツコツとプレイしてのクリアとなります。
なお、フリープレイで配られた当時のツイートです↓
マジか!Bloodborne かよ。嬉しい / “PS PlusのフリープレイでPS3/Vita向けが2019年3月8日に終了。今月はPS4『Bloodborne』が無料 - Engadget 日本版” https://t.co/VT5xKC7SjR
— チェンコ・パルパティーン (@qtamaki) 2018年3月2日
その間、プレイできないモヤモヤをバネに、ダークソウル2、ダークソウル3、ダークソウル・リマスタード、SEKIROと順当にプレイしてクリアしてきました。
気づけば、フロムソフトウェアのダクソ系シリーズをほぼ全制覇(デモンズソウル以外)と、いっぱしのフロム信者に育っていました。
そのきっかけとなったBloodborneには、思い入れもありますので、無事クリアできたことは格別の喜びがあります。
Bloodborneとは?
一応、Bloodborneがどういうゲームかと説明しておくと、3Dフィールド内をプレイヤーキャラクターの後ろから眺める3人称視点で操作して、敵やボスを倒してステージを進めていくタイプのゲームです。
特徴としては、「血の医療」をテーマとしたドロドロした世界観と恐怖です。
ゴシック調のアートワークで構成された不気味で薄暗いステージには死体が所々に転がり、血みどろの獣化した敵キャラがうろつきまわる世界が、おぞましい想像を掻き立て、恐怖心を煽ります。そして、その恐怖はステージを進むプレイヤーに容赦なく現実として襲い掛かってきます。
フロムソフトウェアのダクソ系と呼ばれるゲームは、高難易度のアクションと広大で複雑なマップの探索という要素で成り立っています。雑魚敵でも容赦ない攻撃を浴びせてくるため、初見プレイでは死ぬのが当たり前な難易度の中、何度も何度も殺されながら、少しずつ世界を探索していきます。
Bloodborne では、これに 恐怖 というスパイスを他のタイトルよりも強めに効かせてあります。ダークソウルシリーズやSEKIROでも、恐怖心を掻き立てられるシーンは多々ありますが、Bloodborneほど、生理的な恐怖を引き出す構成にはなっていません。
以前のエントリーでも書きましたが、ダークソウルを初めてプレイしたときの一番の感想が「空が明るい!」でした。ちなみに、Bloodborneで終始夜です。
Bloodborneの主人公は、ハンターと呼ばれ、夜な夜な獣たちを狩る血の祭典を繰り広げています。そのため、ゲーム中一度も空が明るくなることはありませんし、ゲームプレイは、暗い深淵の底に降りていくような鬱々としたものとなります。
最後までプレイしていくと、だんだん仄見えてくるのですが、Bloodborneの世界は、クトゥルフ神話がベースにあるようです。クトゥルフ神話とは、H.P.ラヴクラフトと言う人が書き連ねた小説で語られる神話体系で、宇宙全体を邪悪な神々が支配している絶望的で冒涜的な世界です。この世界からエッセンスを抽出し、秘密めいた物語の背景としてほんのり匂わせています。
汚れた血や粘液でぬらぬらと光り蠢く冒涜的な獣たちは、恐怖と嫌悪を駆り立てながらも、どこか無性に美しく神々しくもある不思議な造形をしています。
これらの要素が相まって、怖くて今すぐ逃げ出したいのにも関わらず、なぜか目を離すことができず、物語のお終いまでプレイヤーを引き込む魅力は、ラヴクラフトの小説に登場する主人公になってしまったのかと錯覚させるほどの魔性を秘めています。
決して夜独りでプレイしてはいけないゲームですが、夜独りでプレイしたくなるゲーム。それがBloodborneだと思います。
ゲームの感想
Bloodborneは、常軌を逸したホラーゲームではあるのですが、ゲームとしての面白さも持ち合わせています。フロムソフトウェアのゲームは、面白さと奥深さに定評がありますが、Bloodborneも例外ではありません。
ダークソウルと比較すると、アクションの要素が強く出ており、SEKIROよりはRPG寄りというポジションになります。
ダークソウルでは、盾や防具(と装備重量)が、プレイの重要な要素となりますが、Bloodborneでは、盾がありませんし(少しあるけど)、防具も紙性能なので、基本的には避けるしかありません。また、ダメージを食らった直後なら、敵を攻撃することで失ったHPを取り戻せるリゲインという要素もBloodborne特有です。これらの要素が相まって、Bloodborneでは、敵に積極的に切りかかりつつも、相手の攻撃は華麗に避けて戦うスタイルが基本となります。
自分は、アクションが苦手だし、ダクソ系が初めてだったので、最初のステージで盛大に死にまくりました。散々死んだり、強いボスは何とかしてハメ殺して少しづつステージを進めていたのですが、プレイ禁止になって、ダクソ系やSEKIROに寄り道した結果、驚くほどサクサク進めるようになりました。自分のプレイヤースキルの向上をこういう形で実感することもあるんだなあ。と感慨深い出来事でした。
自分のプレイ方法はやや特殊だと思いますが、Bloodborneが初めてのダークソウル系だと、クリアまで到達するのは、かなり大変なんじゃないかと思いました。
恐怖に関しては、シリーズでも抜きんでて怖いのですが、同時に返り血を浴びながら獣を狩っていく爽快感もシリーズ随一なんじゃないかと思います。ボスに到達するころには、全身が返り血でヌラヌラを光っており、血みどろの姿のままゆっくりの異形の化け物の背後にゆっくりと歩み寄る姿は、惚れ惚れするほどカッコいいです。ぜひ、ボス戦の開始時は、余裕を見せつけてゆっくりと近づいて行って欲しいです(謎のお勧め)。
ちなみに、RPGっぽい要素として、レベルを上げるとどんどん強くなるので、どうしても進めない場合は、頑張ってレベル上げすれば何とかなります。その点では、強化素材に制限のあるSEKIROよりも優しいと思います。
まとめると
神ゲーです(邪神の方ね)。
未プレイの方は、ぜひ、一回プレイしてみると新たな自分を発見できるかもしれません。
(デモンズソウルをするべきか・・・)