すごくどうでもよい話なのですが、前々から気になっていたので、ちょっと書きます。
「確信犯」という言葉は、本来「自分の道徳・宗教・政治・経済などの理念を確信して実行される犯罪を犯した人」に適用される言葉ですが、「悪いと知っていながら行われる犯行」に適用するのは、誤用とされています。
この解釈に、僕は違和感を覚えていて、「自分の道徳・宗教・政治・経済などの理念を確信して実行される犯罪」は、すべて「悪いと知っていながら行われる犯行」に含まれているはずです。罪になると知らずに犯される犯罪は確信犯とは言えないでしょう。
逆に「悪いと知っていながら行われる犯行」に「自分の道徳・宗教・政治・経済などの理念を確信して実行される」もの以外があるかというと、「悪いと知りながらも(自分の道徳・宗教・政治・経済などの理念上、罪を犯すこともやむなしと判断して)行われる」と思われます。つまり、意味の上で二つはほぼ同義です。
僕の解釈では、「悪いと知っていながら行われる犯行」は確信犯のケースの一つに分類され、誤用とは言えないのではないかと思います。
ということで、確信犯という言葉を確信犯的に使っていきたいと思います。